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クラウド豆知識

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サイボウズkintoneとmonday.comの違いと、中小企業が選ぶ際のポイント

はじめに

サイボウズの「kintone」と「monday.com」は、どちらも企業の業務効率化を支援するクラウド型のプラットフォームです。
一見すると競合製品のように見えますが、それぞれ異なる特徴を持ち、目的に応じて使い分けることが可能です。

本記事では、中小企業がどちらを選ぶべきかを判断できるよう、kintoneとmonday.comの違いを解説し、選定のポイントを紹介します。

kintoneとmonday.comの違いと、中小企業が選ぶ際のポイント

サイボウズ「kintone」の特徴とメリット

1.柔軟なカスタマイズ性

kintoneは、ノーコード・ローコードで業務アプリを簡単に作成できるプラットフォームです。業務フローやデータ管理を最適化するためのアプリを、自社のニーズに応じて柔軟に構築できます。

2.データベース型の管理が得意

kintoneは、データを一元管理し、必要に応じて自由にフォームを設計できるため、以下などの業務システムの代替として利用できます。

  • ・顧客管理(CRM)
  • ・営業支援管理(SFA)
  • ・販売管理
  • ・ワークフローシステム

3.社内業務のシステム化に向いている

エクセルでの管理から脱却し、チーム内での情報共有をスムーズにするのに適しています。
特に、特定の業務プロセスをシステム化し、ワークフローを構築したい企業におすすめです。

4.プラグインによる機能拡張が可能だが注意が必要

kintoneは標準機能の面ではmonday.comより劣る部分がありますが、様々なプラグインを活用することで機能アップを実現できます。
しかしながら、プラグインを活用することのデメリットとして、以下の点に注意が必要です。

  • ・コストアップ(複数のプラグインを導入すると費用がかさむ)
  • ・プラグイン同士の干渉によるシステム不具合
  • ・基幹システムとしての安定性の確保が難しくなる場合がある

このため、kintoneを基幹システムとして活用する際には、プラグインの選定や導入後の運用管理を慎重に行うことが重要です。

kintone(キントーン)について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

monday.com」の特徴とメリット

monday.comでは、以下のようなチームでの仕事をスムーズに進めるための機能が充実しています。

1.直感的な操作性とデザイン

monday.comは、ドラッグ&ドロップやカラフルなUIにより、初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。業務プロセスを視覚的に把握しやすく、プロジェクトやタスクの進捗状況を一目で確認できます。

2.プロジェクト管理やタスク管理が得意

monday.comは、プロジェクトの進行状況やチームメンバーのタスクを管理するのに特化しています。

  • ・顧客管理(CRM)
  • ・営業支援管理(SFA)
  • ・進捗管理
  • ・タスクの割り当て
  • ・コラボレーション機能(コメントやファイル共有)

3.豊富な標準機能

monday.comには、以下のようなサイボウズkintoneには搭載されていない多くの標準機能が含まれています。

  • ・かんばんビューやガントチャートによるプロジェクト管理
  • ・エクセルライクな入力画面によるデータ管理のしやすさ
  • ・メール連携による外部との円滑なやり取り
  • ・iPaaSのような自動化機能による業務効率化(リマインダー、ステータス変更の自動通知など)
  • ・様々なデータを集計可能なダッシュボードによるリアルタイム分析
  • ・データ収集が可能なフォーム機能による情報収集の簡便化
  • ・データ活用が可能なAI搭載による業務分析と最適化
  • ・モバイルアプリでも便利に利用できるファイル管理

これにより、特にチームでのコラボレーションやプロジェクトの進行を効率化できます。

monday.com(マンデードットコム)について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

サイボウズ「kintone」と「monday.com」の比較表

kintoneとmonday.comの比較表
項目 kintone monday.com
主な用途 業務システム構築 プロジェクト・タスク管理
導入実績 導入社数30,000社以上 グローバルで24万5千社以上
UIの直感性 比較的シンプル 直感的でわかりやすい
カスタマイズ性 ノーコード・ローコードで業務アプリを作成可能。データベース設計の自由度が高い ノーコード・ローコードでカスタムフィールドや自動化、ダッシュボードを自由に設定可能
ワークフロー管理 プロセス管理機能を活用し、業務フローのステータス管理や申請・承認の流れをシステム化できる タスクやプロセスだけでなく、データの更新・通知・条件分岐なども自由に自動化できる
標準機能の充実度 プラグインで機能拡張可能だがコスト・安定性に注意 かんばん、ガントチャート、ダッシュボード、AI機能などが豊富
連携機能 API連携が豊富 他のツールとの統合が容易
対応言語 日本語を含む7言語対応 日本語を含む13言語に対応
モバイル対応 モバイルアプリを提供し、外出先からのアクセスが可能 iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリを提供
価格帯 プラグイン導入によってコストが変動 料金プランにより機能や利用範囲が異なる

中小企業が選ぶ際のポイント

中小企業が選ぶ際のポイント

1.どんな業務に活用したいのか?

kintone:社内の業務管理を一元化し、業務プロセスをシステム化したい場合に適しています。
monday.com:プロジェクト管理やチームのタスク管理を効率化したい場合に向いています。

2.チームのITリテラシー

  • kintone:自社の業務に合わせて細かくカスタマイズしたい
  • monday.com:ITに強くないチームでも直感的に使いたい

3.他のツールとの連携

kintoneは、自社の既存システムとAPI連携しやすい一方、monday.comは外部ツール(Google Workspace、Slack、Zoomなど)との統合がスムーズです。

まとめ

kintoneとmonday.comは、それぞれ強みが異なるため、企業の目的や運用スタイルに応じて選ぶのが重要です。

  • kintone:社内の業務プロセスをシステム化
  • monday.com:プロジェクトやタスク管理を強化

また、kintoneとmonday.comを併用することで、業務システムの効率化とプロジェクト管理の両立も可能です。

最後に

キャップドゥー・ジャパンでは、kintoneとmonday.comの両方を活用し、それぞれの強みを活かしながら業務の効率化を実現しています。
社内の管理にはkintoneを、プロジェクトやタスクの管理にはmonday.comを活用し、日々の業務運営を行っています。

企業のニーズに応じて、どのツールが最適か、また併用の可能性についても支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。

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