2026年 新年のご挨拶~ 正心共歩。共に歩み、正しく進む一年へ~
新年にあたり、まず伝えたい前提

やりたいことをする前に、やるべきことをする
新年あけましておめでとうございます。
株式会社キャップドゥー・ジャパン代表の森田晃輝です。
2026年の始まりにあたり、まず最初に、どうしてもお伝えしたい前提があります。
それは、「やりたいことをする前に、やるべきことをする」という、とてもシンプルな言葉です。
この言葉自体は、決して新しいものではありません。どこかで聞いたことがある、当たり前の考え方だと思います。
それでも、あえてこの言葉から書き始めたのは、この数年、そして特にここ最近の自分自身を振り返ったとき、この前提がどれほど揺らぎやすいものかを、身をもって感じたからです。
私は、2025年の秋から、毎朝5時に起きてトレーニングをする習慣を再開しました。
正直に言えば、最初はとてもきつかったです。眠い日もあれば、「今日はいいか」と思う日も何度もありました。
それでも、・逃げずに体を動かす・自分との約束を守る・やるべきことを先に終わらせる。
この繰り返しが、少しずつ、確実に、自分の内側を整えていく感覚がありました。
不思議なもので、朝に一度、自分を律する時間を持つと、その日一日の判断が、どこか落ち着いてくるのです。
感情に流されにくくなり、焦って結論を出さなくなり、目の前の「やりたいこと」よりも、「今、何を優先すべきか」を考えられるようになる。
この感覚が、2026年のテーマを考えるうえで、非常に大きなヒントになりました。
私たちは、「やりたいこと」を語るのが得意な時代に生きています。
夢、ビジョン、成長、挑戦。どれも大切ですし、否定するつもりはありません。
ただ一方で、やるべきことを疎かにしたまま語られる理想が、どれほど脆いものかも、この仕事を通じて何度も見てきました。
だからこそ2026年は、まず足元を整える一年にしたい。
派手さよりも、正しさを。スピードよりも、誠実さを。
その覚悟を、この新年の挨拶に込めています。
この10年で、私たちが学んだこと
速さよりも、正しさの方が遠くまで行ける
キャップドゥー・ジャパンは、ITコンサルティングやシステム支援を通じて、多くのお客様と関わってきました。
振り返れば、この10年は決して平坦な道ではありませんでした。
うまくいったこともあれば、判断を誤りかけたこと、「このままでいいのだろうか」と悩んだ時期もあります。
特に、事業が少しずつ広がり、関わる人や案件が増えてきた頃、私自身の中に、ある危うさが芽生えていました。
それは、「正しいことをしているつもりになる」という感覚です。
成果が出始めると、判断が速くなります。
速くなること自体は、悪いことではありません。しかし、速さは時として、「考える余白」を奪います。
現場を見ずに決めてしまう。
相手の話を最後まで聴かずに結論を出す。
「これまで大丈夫だったから」という理由で進めてしまう。
その一つひとつは小さなことですが、積み重なると、少しずつ、ズレが生まれていきます。
私自身も、「正解を出す側」に立とうとした瞬間がありました。
でも、そのときに感じた違和感は、今でもはっきり覚えています。
私たちの仕事は、答えを押し付けることではありません。
現場には、現場の事情があり、現場の空気があり、現場でしか分からない文脈があります。
そこに足を運ばず、話を聴かず、ただ「効率」や「最適化」だけを語っても、本当の意味で役に立つことはできません。
この当たり前の事実を、私たちは、何度も現場に教えられてきました。
そして気づいたのです。
速さよりも、正しさの方が、結果的に遠くまで行ける。
派手な一手より、誠実な積み重ねの方が、信頼という形で必ず返ってくる。
この実感が、今のキャップドゥー・ジャパンの土台になっています。
「共に歩む」とは、どういうことか
支援する側/される側ではなく、同じ地平に立つという選択
私たちは、創業当初から「共に歩む」という言葉を大切にしてきました。
ただ正直に言えば、この言葉の本当の重みを理解するまでには、時間がかかりました。
「共に歩む」というのは、一緒に走ることではありません。
引っ張ることでも、正解を先に示すことでもない。
それは、相手と同じ地平に立ち続けるという、とても地味で、根気のいる姿勢です。
現場に行けば、思い通りにいかないこともあります。
理屈では正しくても、すぐには受け入れられない提案もあります。
そのときに必要なのは、説得力ではなく、理解しようとする姿勢です。
相手の言葉を要約し、背景を受け取り、「何に困っているのか」を一緒に整理する。
このプロセスを省略すると、一見うまくいったように見えても、どこかで必ず歪みが出ます。
共に歩むとは、歩調を合わせることです。
ときには立ち止まり、ときには遠回りをし、それでも同じ方向を向き続けること。
この姿勢は、ビジネスだけでなく、人と人との関係すべてに通じるものだと感じています。
だからこそ、2026年のテーマとして掲げたのが、「正心共歩(せいしんきょうほ)」 です。
心を正し、共に歩む。
この言葉を、単なるスローガンではなく、日々の判断の軸として、私自身が体現していく一年にします。
2026年のテーマ「正心共歩」に込めた意味

理念ではなく、判断の軸として
2026年のテーマとして掲げた「正心共歩(せいしんきょうほ)」。
この四文字は、新しい考え方でも、特別なスローガンでもありません。
むしろ、これまで私たちが何度も迷い、立ち返ってきた場所を、一つの言葉として整理したものです。
「正心」とは、感情をなくすことでも、迷わなくなることでもありません。
人は迷いますし、揺れます。それ自体は、ごく自然なことです。
大切なのは、迷ったときに、どこに戻るか。
焦りや不安、周囲との比較や、短期的な成果ではなく、「それは後ろ暗くない判断か」「説明できる選択か」「誰かを置き去りにしていないか」。
そう自分に問い直せる状態を保つこと。それが、私にとっての「正心」です。
一方の「共歩」は、もっと実践的な意味を持っています。
共に歩むとは、同じスピードで進むことではありません。
相手には相手の事情があり、組織には組織の事情があります。
それでも、同じ方向を向いているか同じ景色を見ようとしているか。
この確認を怠らないことが、共に歩むということだと考えています。
この二つを合わせた「正心共歩」は、私たちにとっての行動原則です。
何かを決めるとき、何かを断るとき、何かに挑戦するとき。
そのすべての場面で、この四文字に照らして考える。
派手さはありませんが、ブレない判断を支えてくれる、静かな軸になると信じています。
正心とは「迷わないこと」ではない
迷ったときに、戻れる場所を持つこと
経営をしていると、迷わない日など、ほとんどありません。
正解が分からない状況の方が、圧倒的に多い。それでも判断しなければならない場面が、次々と訪れます。
だからこそ私は、「迷わなくなる」ことを目指すのをやめました。
代わりに意識しているのは、迷ったときの姿勢です。
判断に迷ったとき、私がまずやることは、即断しないことです。
一晩置く。距離を取る。そして、もう一度問い直す。
「これは、今の感情で決めようとしていないか」「相手の話を、最後まで聴いただろうか」「現場を、ちゃんと見ただろうか」。
この問いを挟むだけで、判断の質は大きく変わります。
また、正心を保つために欠かせないのが、自分の外に答えを求めすぎないことです。
情報が溢れる時代では、誰かの成功事例や、流行の手法が、あたかも正解のように見えてしまいます。
しかし、それが自分たちの現場に合うとは限りません。
だからこそ、自分の目で見た事実、自分の耳で聴いた言葉、自分の身体感覚を、大切にする。
朝のトレーニングで感じていた「逃げずに向き合う感覚」は、この姿勢と深くつながっています。
正心とは、強くなることではありません。
むしろ、弱さを自覚したまま、誠実であろうとすること。
その積み重ねが、結果として、ブレない判断につながるのだと思います。
共歩とは「一緒に走る」ことではない
同じ方向を向き続けること
共に歩むという言葉は、一見すると、優しく聞こえるかもしれません。
しかし、実際には、とても厳しい姿勢でもあります。
なぜなら、相手のペースを尊重するということは、自分の思い通りに進めないことを受け入れる、という意味だからです。
ビジネスの現場では、「早く進めたい」「もっと効率化したい」そう思う場面が、必ずあります。
しかし、相手がまだ納得していない状態で進めば、そのツケは必ず後から回ってきます。
共歩とは、相手が立ち止まっている理由を、一緒に考えることです。
理解できないなら、理解できるまで聴く。
納得できないなら、納得できる形を一緒に探す。
また、共歩は、迎合することでもありません。
相手に合わせるだけでは、本当の意味で前には進めません。
必要なときには、正直に伝える。違うと思うことは、丁寧に言葉にする。
このときに大切なのも、正心です。
「自分は正しい」という立場ではなく、「共により良い方向を探している」という姿勢で向き合う。
共に歩むとは、同じ速度で走ることではなく、同じ方向を向き続けること。
この感覚を、社員とも、パートナーとも、そしてお客様とも、共有していきたいと考えています。
派手さのない一年を、あえて選ぶという決意

成長しないのではなく、崩れないために
2026年、私たちは「もっと大きく」「もっと速く」という言葉を、あえて前面には出しません。
それは、成長を止めるという意味ではありません。むしろ逆です。
崩れないために、今は整える。
この選択を、明確に意識しています。
これまで多くの企業や組織を見てきました。勢いよく伸びる会社もあれば、途中で失速してしまう会社もあります。
その差は、能力や努力の量だけではありません。
多くの場合、・判断の軸が曖昧になっていないか・現場との距離が開いていないか・信頼よりも成果を優先していないか。
こうした「見えにくい部分」の積み重ねが、数年後に大きな差となって現れます。
だから2026年は、派手な一手を打つ年ではなく、土台を締め直す一年にします。
当たり前のことを、当たり前にやる。説明できない判断をしない。後ろ暗さを残さない。
この地味な積み重ねが、数年後、確実に効いてくると信じています。
すでに、進むための資源は揃っている
新しい何かを足す前に
新しい年が始まると、「何を始めるか」「何を足すか」に意識が向きがちです。
しかし今の私には、むしろ逆の感覚があります。
すでに、進むための資源は揃っている。
足りないものを探すよりも、これまで積み上げてきたものを、正しく使い切ることの方が大切だと感じています。
これまで出会ってきたお客様。
共に悩み、考え、歩んできた仲間。
失敗から得た学び。
うまくいかなかった経験。
それらはすべて、
2026年を支える「見えない資産」です。
にもかかわらず、
私たちはつい、
「まだ足りない」「もっと必要だ」と考えてしまう。
でも本当は、
足りないのではなく、
信じ切れていないだけなのかもしれません。
だから2026年は、言い訳を手放す一年にします。
環境のせいにしない。誰かのせいにしない。タイミングのせいにしない。
自分たちの手元にあるものを信じ、感謝し、丁寧に使い切る。
それが、次の未来へ進むための、最短ルートだと考えています。
2026年、キャップドゥー・ジャパンとして

約束できること、約束しないこと
代表として、2026年のキャップドゥー・ジャパンについて、ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。
私たちは、「何でもできる会社」にはなりません。
そして、「誰にでも合わせる会社」にもなりません。
約束できるのは、誠実に向き合うことです。
分からないことは、分からないと言う。無理なことは、無理だと伝える。そのうえで、どうすれば一緒に前に進めるかを考える。
短期的に見れば、遠回りに見えるかもしれません。
それでも、この姿勢を崩さないことが、長く続く信頼につながると信じています。
また、私たちは「共に歩む」ことを選びます。
支援する側、される側という関係ではなく、同じ方向を向くパートナーとして関わる。
そのために、現場に足を運び、言葉を受け取り、空気を感じることを大切にします。
効率よりも、納得。正解よりも、合意。
この価値観に共感してくださる方と、これからも関係を築いていきたいと考えています。
共に歩み、正しく進む一年へ

2026年、新たな基準点として
2026年は、キャップドゥー・ジャパンにとって、次の未来へ進むための「基準点」になる一年です。
大きく飛ぶ準備をするために、まず足元を固める。
心を正し、共に歩む。
この姿勢を、言葉だけでなく、日々の行動で示していきます。
この記事を、年始のご挨拶として書きましたが、同時に、自分自身への約束としても書いています。
迷ったとき、立ち止まったとき、またここに戻ってこられるように。
2026年も、キャップドゥー・ジャパンは、皆さまと共に歩み続けます。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
株式会社キャップドゥー・ジャパン
代表取締役
森田 晃輝

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