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チャネルオリジナル様がサイボウズkintoneを使った“仕組み”の構築で業務改善

チャネルオリジナル様

【事業内容】木材・建築資材の開発・販売、輸入販売
【本社】神奈川県横浜市中区太田町2-23横浜メディア・ビジネスセンター5階
【HP】https://www.channel-o.co.jp

【創業】1998年7月
【導入部署】本社(横浜)・屋久島地杉加工センター
【導入ツール】kintone
【導入時期】2021年5月

自然素材によるエクステリア材を販売する資材メーカーとして、1998年に創業したチャネルオリジナル 株式会社。輸入資材をメインに扱っていたところ、2015年4月より新プロジェクトとして、屋久島地杉のブランディングを手がける「屋久島地杉プロジェクト J.RED CEDAR」をスタート(youtube「屋久島地杉project」)。耐久性・耐候性・強度の高さを持つ屋久島地杉は、床材や内装壁、デッキボードなど、建物の表情として経年美を魅せる良質な資材であることはもちろん、「世界遺産保全」「林業の活性化」など、サステナブルな社会創りを行う上でも欠かせないと、代表の家山氏は考える。

屋久島と横浜をつなぐツールを

「屋久島地杉project」がスタートし、それまで丸太のままか、チップにして島外へ出荷されていたものを床材などに加工するようになった。そこで設立されたのが「屋久島地杉加工センター」だ。センター長の時寛之さんは、製材後の材の計測業務を一人で行っていたため、ある問題を抱えていた。それは、本社との在庫数の共有におけるタイムラグだ。計測は、ボイスレコーダーを片手に行い、その後表計算ソフトに入力。本社へメール送信をする。ただし業務が立て込むと、計測から入力まで時間がかかってしまい、本社へ報告した時には、在庫状況が変わっていたり、本社ではリアルタイムで在庫数を把握できない状態だった。ただし、屋久島のスタッフは4名のみ。そこで、人手不足や入力ミス、タイムラグを補うため、「チャネルオリジナル株式会社」本社の渡邉明香さんはサイボウズkintoneの導入に着目。キャップドゥへ相談メールを送ったという。

 偶然にもキャップドゥ代表の森田がメールを受け取ったのは、彼が鹿児島・指宿でのワーケーション中のこと。そのまま屋久島でワーケーションを行うことを即決し、センターの視察を行った。「自転車に乗って来たし、遊びに来たのかと思った。正直、大丈夫かねと思ったよ(笑)」。これが時さんの森田たちへの第一印象。だが、視察したことで、現場での課題が明確になり、時さん自身も打ち合わせを重ねるうちに、期待へと変わっていったという。

*屋久島ワーケーションに関する記事 https://capdo-jp.com/workation-2/

「チャネルオリジナル」渡邉明香さん
「屋久島地杉加工センター」時寛之さん

kintone

kintoneとWebアプリを活用した仕組みの再構築

どんなに高性能なシステムを導入しても、活用されないと意味がない。現場で使う人が使いやすいものを考え、キャップドゥのこれまでのノウハウと、グループ会社PCエキスパートのシステムエンジニアの技術を活かし新システムの構築を行った。そして完成したのが、馴染みのあるスマートフォンで、簡単に操作できる入力Webアプリだ。

開発されたタブレット専用のWebアプリは、入力時の使いやすさを考慮し、現場のスタッフに操作してもらいブラッシュアップしていった。ボタンの位置ひとつ妥協せず改善を重ねた。2021年2月から試験運用をスタートし、本格的に運用を開始したのは5月。入力はシンプルに。タブレットに入力するだけで、同時に本社のkintonと連携するというスマートさが実現したのだ。

「森林組合にも、早速、このシステムを勧めています」と時さんも仕上がりに満足しているようだ。

実は時さん、システムの導入をキッカケに、計測業務を他のスタッフに任せて、自身が携わる必要が無くなったという。加工を担当するスタッフが2人1組で計測・入力を行い、時さんが手伝う必要のないほど、短時間で行える。これは、業界にとって画期的なこと。それまで、不便さを感じつつも改善する術がなかった在庫管理への課題が、一気に改善されたのだ。

屋久島地杉をもっと多くの人へ

「kintoneの導入しか考えていなかったので、打ち合わせが進む中で出てきたアイデアに驚きました」と渡邉さん。導かれるように屋久島に渡った森田たちは、「普段はお打ち合わせ等で訪問を行っていませんが、今回はワーケーションで指宿にいたこともあり、屋久島に呼ばれている!と運命を感じました。林業のシステム構築は初めてのことでしたが、今回の課題を解決すれば、チャネルオリジナル様や屋久島地杉加工センターのみなさまはもちろん、林業の業界にもお役に立てるシステムになると思い取り組みました」と話す。

横浜の本社にいながら、屋久島の今がkintoneを見れば一目瞭然。これで、屋久島地杉を計画的に多くの人たちに届けることができる。「まずはスモールスタートとして導入を行ったので、やりたいことはまだまだあって、すでに自分たちなりに触ってみているんです。この導入をキッカケに、さらに業務改善につなげていきたいと考えています」と渡邉さん。

伴走型のサポートを行うキャップドゥとしても、このような「自走」はとても嬉しいこと。「リモートで、画面を共有しながらご説明いただけるので分かりやすくて安心。離れていても、コロナ禍でも、こうやって新しいことができる時代になったんだと感動しました」。渡邉さん、時さんの言葉が、このプロジェクトの成功を物語っている。

また、この仕組みを全国の林業関係者の皆さまへお届けすることで、林業DXをさらに加速できるのでないかと考え、今後この仕組みを全国の森林組合へ提案を進めていく予定だ。