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活用事例

Case Study

株式会社環境と開発様がkintoneとboardで業務改善

株式会社環境と開発様

【事業内容】
 廃棄物・建設コンサルティング
【本社】熊本県熊本市東区錦ヶ丘31-14
【HP】https://www.etod.co.jp
【創業】1977年11月
【導入部署】全社
【導入ツール】
 kintone・サイボウズGaroon
【導入時期】2019年12月

株式会社環境と開発は、今年44期を迎える廃棄物・建設コンサルタント。他社は公共事業を中心に扱う中、環境と開発のクライアントは100パーセント民間企業。測量から土木設計、開発許可取得までを一貫して請け負い、新規事業の立ち上げを支援する。公共事業では免除される許認可申請も、民間の場合は必須。環境と開発は行政書士が在籍し、法的な手続きも行えるのが強みだ。
創業当初は宅地開発が主だったが、現在は、大型商業施設や太陽光発電所、小水力発電所、廃棄物処理施設などを多く手掛けている。特に発電所は、関東の企業が九州に新設するケースが増えている。ニーズが全国に広がっていることを受け、6年前の2014年に東京支社を立ち上げた。

属人化していたノウハウを共有したい

創業45周年を目前にする環境と開発。30〜40年選手の社員も増えてくる中、ノウハウが個人に蓄積されている現状を危惧していた。これまでの実績を将来につなげるためには、ハウツーの共有が必須。そこで、若手社員教育も見込んだ社内マニュアルの作成を始めたが、進めるうちに各案件の記録が取れていないことが露わになった。社内マニュアルの是非も、業務の経緯が見えなければ判断できない。環境と開発のプロジェクトは、長期的なものが多く、短くても半年、長いものは2〜3年を要する。その過程で発生する複数の申請、進捗状況など、進行中の案件に関わる情報を一元管理する必要があった。
記録を残し、ノウハウの属人化を解消するには、業務管理システムが欠かせないと判断。導入の検討をはじめる。当初第一候補として検討していたのは、ある外資系ツール。しかし、導入してもうまく活用できなかったという声が身近で聞かれ不安を感じていた矢先、信頼の置ける経営者仲間から紹介されたのがキャップドゥだった。

左)代表取締役 田邉陽介氏 (右)技術営業部課長 玉田順也氏

kintone

kintone×boardの「いいとこ取り」

複数の申請が発生する長期的なプロジェクトを管理する最適なツールとして、キャップドゥが提案したのはkintone。ツール内の「アプリ」を自分たちで開発でき、機能の追加も比較的容易なことが大きな特徴だ。
柔軟性の高さにメリットことを感じ、情報の一元管理が叶うと導入を決めた。しかし、kintoneのみでは事足りないことが発覚した。帳票のデザインやレイアウトが、求めているレベルに達しないのだ。もちろんある程度のカスタマイズは可能だが、データの見え方は専門ツールに至らない。環境と開発では以前からメーラーやファイル共有サービスなどのクラウドツールを利用しており、特に請求書・見積書発行ツールの『board』を重宝していた。法的手続きが多い業務上、帳票の質は重要。そこで、kintoneへの完全移行計画は取りやめ、帳票作成機能はboardを使用することにした。現在はboardのデータを手動でkintoneに読み込んでいるため、自動で同期できる機能を開発している。kintoneで進捗を管理しboardで帳票を出力する。そんな理想の環境が実現する日も遠くはなさそうだ。

kintoneの業務管理画面
boardの案件管理画面

クラウドツールは組み合わせて使うことによって、よりその価値を発揮する。環境と開発でも、kintone、boardのほか、グループウェアや会計ソフトなども駆使している。基幹システムがクラウド化したことで、社内に「共有」の意識が根付いてきた。みんなで把握し、みんなで動くといったスタイルだ。kintone内に「課題管理アプリ」を設け、業務上の気付きや改善点を書き込める仕組みもつくった。そこに意見を上げると人事評価制度の点数に反映される。社内の文化が変わっていくのと同時に、課題だった属人化も解消されつつある。

「kintoneを諦めていたかもしれない」

課題や目的が明確だった環境と開発が、ベンダーに求めたものは柔軟性だった。
「キャップドゥは、最初にイメージを伝えてから初期導入までのスピードが速かったです。まずはやってみるという姿勢で、対応してくれます。実際に使用しながら相談と改善を重ねていけるのは、大きいですね。kintoneへの完全移行は無理だと伝えたときも、『連携機能をつくらせてください』とすぐに方向転換してくれました。その言葉がなかったらうちはkintoneの導入を諦めていたかもしれないので、有り難いと感じています」(田邉氏)
基幹システムが整った今、次のフェイズを見据えて準備を進めている。今後はマーケティングオートメーションツール「SATORI」を活用し、集客する予定だ。効率が上がれば業務拡大でき、業績が上がれば採用も可能になる。その新人教育で機能するのがkintone、という好循環。
環境と開発は、業務改善によりさらなる発展を続けるだろう。