ホテル滞在型は古い?地域交流型ワーケーションが注目される理由
そもそもワーケーションとは?
ワーケーションとは、「ワーク/Work(仕事)」と「バケーション/Vacation(休暇)」をかけあわせた造語で、アメリカからはじまったとされています。
日本ではまだあまり馴染みのない言葉で、実践している企業が少ないのが実状です。
キャップドゥでは、ワーケーションの良し悪しを直に判断するために、社長自らが3ヶ月間のワーケーションに挑戦しました。
キャップドゥが行ったワーケーションの様子は、以下の記事をご覧ください。
>>ワーケーションとは?自社導入でわかったメリット・デメリット(1ヶ月目) | 株式会社キャップドゥ
>>ワーケーション2ヶ月目!実体験だから分かったメリットや変化 | 株式会社キャップドゥ
>>総集編!3ヶ月のワーケーションでわかったメリットや今後の課題 | 株式会社キャップドゥ
ワーケーション形態の種類・違い
ワーケーションを実際に行ったからこそ、ワーケーションには種類があることが分かりました。それが、「ホテル滞在型ワーケーション」と「地域交流型ワーケーション」の2つです。
ホテル滞在型ワーケーションとは?
ホテル滞在型ワーケーションとは、基本的にホテル内で仕事や食事、入浴(温泉)などを済ませ、外に出るとしても基本的に近場の観光名所を巡る程度のワーケーションのことを指します。
地域交流型ワーケーションとは?
地域交流型ワーケーションとは、自分で借りたマンスリーアパートや民宿に泊まり、食事や入浴(温泉)は地域のお店を利用して、積極的に地域と関わっていくスタイルのワーケーションのことを指します。
ホテル滞在型ワーケーションのメリット・デメリット
ここからは、ホテル滞在型ワーケーションのメリット・デメリットを解説していきます。
メリットはホテル内で完結するお手軽さ
ホテル滞在型ワーケーションのメリットは、基本的にホテル内だけでワーケーションを完結できるお手軽さでしょう。自分でマンスリーアパートを契約する必要もありませんし、食事のために毎日買い物をする必要もありません。
また、基本的に一人で行動し、誰にも会わないという点では、コロナ禍という時代に合っているスタイルとも言えます。
デメリットはホテル以外にお金が回らない
ホテル滞在型ワーケーションのデメリットとして、ホテル以外にお金が回らないことが挙げられます。これは主にワーケーション目的の人を招き入れたい観光地視点でのデメリットです。
ワーケーションを行う企業・人から見たホテル滞在型ワーケーションのデメリットは、ほとんどホテルにいるので、「その土地へ行った」という感覚が薄まることです。もちろん、窓の外から見える景色や料理は変わるでしょうが、極端な話、どの土地でワーケーションをしてもあまり大きな変化はありません。
地域交流型ワーケーションのメリット
ここからは、地域交流型ワーケーションのメリットを解説していきます。
地域全体にワーケーションのお金が回るようになる
まず、地域交流型のメリットとしてまず思いつくのは、ワーケーション先の地域全体にお金が回るようになるということです。
ホテル滞在型ワーケーションでは、主にホテルにしかお金が落ちませんが、地域交流型ワーケーションでは、その地域の飲食店や入浴施設、理髪店などさまざまなお店にビジネスチャンスが生まれます。
その結果、従来の「旅行」に加えて、「地域交流型ワーケーション」が観光地の新たな収益の柱になったとしても、まったくおかしな話ではないのです。
ワーケーション利用者が、その地域のことを深く知れる
地域交流型ワーケーションの2つ目のメリットとして、ワーケーション利用者が、ワーケーション先の地域のことをより深く知れることが挙げられます。
基本的にホテルからあまり外に出ないホテル滞在型ワーケーションでは、地域の人との交流もないので、その地域の歴史や文化を深く知る機会もありません。
地域交流型ワーケーションなら、自分でさまざまな歴史スポットを巡ったり、近所の人からいろいろな話を聞いたりすることで、その地域のことを深く知ることができます。
新たなコミュニティの開拓にも繋がる
地域交流型ワーケーションは、地域の人たちと自分から積極的に交流をはかっていきます。その結果、必然的に新しいコミュニティの開拓にもつながります。
そこには、これまで思っても見なかった新しい視点や考え方、その地域ならではの発想が詰まっているかも知れません。
また、新しい仲間と出会うことで、新しいビジチャンスにつながったり、新しい自分の可能性に出会えることもあるでしょう。
観光地としての課題をフィードバックしてもらえる
ワーケーションを受け入れる観光地としてのメリットは、自分たちでは気が付かない観光地の課題を、ワーケーションという外からの視点によって発見してもらえるという点が挙げられます。
そして、地域交流型ワーケーションの場合、ワーケーションを行っている人と実際に交流があるので、直接地域の課題を聞くことができます。こうしたフィードバックを受け取れるのは、地域交流型ワーケーションでなくてはできません。
地域交流型ワーケーションのデメリット・課題
ここからは、地域交流型ワーケーションのデメリットや課題をご紹介していきます。
利用者側のハードルが少し高い
地域交流型ワーケーションは、ホテルを予約するだけで済むホテル滞在型ワーケーションに比べて、マンスリーマンションの契約や必要な荷物の準備など、ワーケーションを開始するためのハードルが少し高いことが否めません。
こうした準備作業が苦ではない人にとっては良いのですが、忙しい人や面倒な人にとってはデメリットにうつってしまう可能性もあります。
地域全体でワーケーションを受け入れる体制作りが必要
地域交流型ワーケーションの課題としては、ワーケーションを受け入れるための体制が、地域にも用意されていないといけない点です。
これはなかなか難しく、まず地域が一致団結して、ワーケーションについて理解していく必要があります。そして、ワーケーションにきた人からの声(フィードバック)をしっかり受け止めて、地域の街づくりに反映していくための体制も必要になってきます。
古くからの観光地にワーケーションを根付かせるのは簡単なことではないと思いますが、地域を活性化させるための新たなビジネスチャンスと捉えて、積極的にワーケーションを招致していくことがまずは大切です。
キャップドゥが「地域交流型ワーケーション」を実践!
この記事では、ホテル滞在型ワーケーションと地域交流型ワーケーションの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。
地域交流型ワーケーションのメリットや課題については、キャップドゥが実際に実践したワーケーションの記録を見たほうが、よくわかると思います。
キャップドゥが実践した地域交流型ワーケーションの様子は、以下の記事よりご覧ください。
>>ワーケーションとは?自社導入でわかったメリット・デメリット(1ヶ月目) | 株式会社キャップドゥ
>>ワーケーション2ヶ月目!実体験だから分かったメリットや変化 | 株式会社キャップドゥ
>>総集編!3ヶ月のワーケーションでわかったメリットや今後の課題 | 株式会社キャップドゥ
「地域交流型ワーケーション」を選択肢のひとつに
現在、ワーケーションをしようと思っても、ほとんど「ホテル滞在型ワーケーション」一択になってしまうのが現実です。
その原因は、「地域交流型ワーケーション」の存在や方法を多くの人が知らないことや、地域の側も地域交流型ワーケーションに対応する体制が整っていないことなどが挙げられます。
こういった状況をふまえて、「地域交流型ワーケーション」に大きな可能性を感じているキャップドゥでは、地域交流型ワーケーションの体験プログラムを準備中です。こうした活動を通じて、ゆくゆくは「地域交流型ワーケーション」がワーケーションの新たな選択肢になっていくのが理想です。
キャップドゥが提供予定の「地域交流型ワーケーション体験プログラム」については、詳細が決まり次第またご報告させて頂きます。
また、ワーケーションについてのご質問などございましたら、お気軽にキャップドゥまでお問い合わせください。