【第1回オンラインセミナー】指宿・屋久島の地域交流型ワーケーションで地域に求められるもの
2021年2月24日に【第1回オンラインセミナー】の協力企業として講演を行いました。
キャップドゥでは、2021年2月24日、「指宿・屋久島ワーケーションPROJECT」の協力企業として、「ワーケーションで成功するために地域に求められるもの」をテーマにしたオンラインセミナーの講演を行いました。
ワーケーションに関するオンラインセミナーはキャップドゥとしても初の試みであり、おかげさまで大きな反響を頂くことができました。
この記事では、そのときのオンラインセミナーでお話した内容の一部を文字にして、わかりやすくお伝えしていきます。
オンラインセミナーでお話した主な内容
それでは、オンラインセミナーでお話た主な内容を順番にご紹介していきます。
そもそも「ワーケーション」ってなんだろう?
ワーケーションとは、「ワーク/Work(仕事)」と「バケーション/Vacation(休暇)」をかけあわせた造語で、アメリカからはじまったとされています。
「仕事と休暇を同時にってどういうこと?」と思うかもしれませんが、具体的には温泉地やビーチなどの旅行先・バカンス先に長期間滞在し、バカンスを楽しみながら同時に仕事も行うという、新しい働き方です。
ワーケーションは、コロナによってテレワークが広く推進されるようになり、「出社しなくていいなら、働く場所は自分の部屋じゃなくてもいい」という意識が芽生えたことから、徐々に広まりを見せています。
ワーケーションを迎える側(地域)の目的を明確化しよう
働く人々にとって、ワーケーションがひとつの選択肢となりつつある今、ワーケーションを迎える側(地域)はどうあるべきなのでしょうか。
キャップドゥでは、地域にとってワーケーションは目的ではなく、あくまでも手段であると考えています。では、ワーケーションという手段で達成すべき、地域の目的にはなにがあるでしょうか。
例えば、以下のような目的が考えられます。
- ○地域へ新たな層の人々の流入
- ○地域での新たな人の流れ
- ○地域での新たなお金の流れ
- ○地域への移住定住
このように、まずは地域としてワーケーションを通じてどんな目的を達成したいのかを明確化して、みんなで共有しておく必要があるでしょう。
ワーケーションの行き先を選ぶ基準
ワーケーションの行き先を選ぶ基準としてキャップドゥが考えたのは、以下の5つでした。
- ○熊本より暖かいところ(キャップドゥが熊本にあるため)
- ○温泉があるところ
- ○海があるところ
- ○魚が食べられるところ
- ○何かあったらすぐ帰れるところ
なお、このあたりは明確な基準があるわけではなく、ワーケーションは半分は「休暇」なので、あくまでもワーケーションを実行する人が行きたい場所になります。
ただし、「インターネット回線(光回線)」など仕事をしやすい環境が充実しているほうが、ワーケーション先として選ばれやすいでしょう。
実際にキャップドゥでワーケーションをしに指宿へ
キャップドゥでは、ワーケーションの良し悪しを判断するため、実際に指宿で3ヶ月のワーケーションを実施しました。
キャップドゥが行ったワーケーションの様子については、以下の記事をご覧ください。
>>ワーケーションとは?自社導入でわかったメリット・デメリット(1ヶ月目) | 株式会社キャップドゥ
>>ワーケーション2ヶ月目!実体験だから分かったメリットや変化 | 株式会社キャップドゥ
>>総集編!3ヶ月のワーケーションでわかったメリットや今後の課題 | 株式会社キャップドゥ
ワーケーションに必要なポイントは「非現実」
上記でご紹介した記事をご覧いただいても分かると思いますが、観光地がワーケーション先の候補として選ばれるには、「非現実」がひとつのキーワードになります。
ワーケーションにおける「非現実」とは、たとえば指宿の場合であれば、
- ○お刺身などの美味しい食事・グルメ
- ○美しい海岸沿いでのウォーキングやランニング
- ○身体が休まる温泉
- ○釣りなどのレジャー
- ○鰻池近くでのスメ体験
- ○地元の方々との交流
などが挙げられます。
ワーケーションは「仕事」と「休暇・遊び」がセットになったライフスタイルですので、ワーケーションを受け入れる地域としては、いかに「非現実」を提供して、ワーケーションに来た人に楽しんでもらえるかが課題となります。
指宿での「地域交流型ワーケーション」スタイル
キャップドゥが行った指宿でのワーケーションスタイルは、「地域交流型ワーケーション」です。
「地域交流型ワーケーション」スタイルの特徴は、以下の通りです。
- ○長期滞在型
- ○拠点では宿泊とワーク
- ○食事や温泉は拠点外で行う
- ○地域住民との触れ合い
また、地域交流型ワーケーションについて更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>ホテル滞在型は古い?地域交流型ワーケーションが注目される理由 | 株式会社キャップドゥ
屋久島での「指宿ハブ型ワーケーション」スタイル
もうひとつ、屋久島でのワーケーションスタイルをご紹介します。屋久島でのワーケーションは、「指宿ハブ型ワーケーション」スタイルで行いました。
「指宿ハブ型ワーケーション」スタイルの特徴は、以下の通りです。
- ○指宿をハブとして活用
- ○指宿と屋久島の連携
- ○意識の距離感を縮める
「指宿ハブ型ワーケーション」は、第一のワーケーション先である指宿を拠点として、そこからさらにワーケーションを行うというものです。これも、基本に長期滞在型の「地域交流型ワーケーション」があってこそ行えることだと思います。
2021年3月11日と3月12日にワークショップも開催(キャップドゥも協力企業として参加)
以上が、2021年2月24日にキャップドゥが協力企業として講演した、ワーケーションに関するオンラインセミナーの主な内容となります。
なお、2021年3月11日と3月12日にも、「指宿・屋久島ワーケーションPROJECT」の一環でワークショップが開催されました。キャップドゥも協力企業として参加させて頂いたので、ワークショップの様子もまた後日ブログにてご報告させて頂きます。
また、ワーケーションに関して「うちの地域もワーケーションを行っていきたい」といった自治体様がいらっしゃいましたら、ぜひキャップドゥまでご相談ください。