カタールW杯で注目された「ワークインライフ」とは?意味や価値を解説
「ワークインライフ」とは?
「ワークインライフ」とは、簡単に言うと「人生のなかに仕事がある」という考え方です。
これまでの日本では、“仕事”を中心として生きる考え方が主流でしたが、コロナ禍を経て、人生の目標を達成するための手段としての“仕事”という「ワークインライフ」の考え方が広まりを見せています。
ワールドカップで注目された「ワークインライフ」
「ワークインライフ」という言葉は昔からありましたが、2022年に開催されたカタールワールドカップで特に注目を浴びました。
注目を浴びた経緯を簡単に説明すると、ワールドカップの観客席で男性が「上司へ、2週間の休暇をありがとう!」と記した紙を掲げている様子を、国際サッカー連盟FIFAのTwitter公式アカウントが投稿し、話題になりました。
この男性はNTT東日本の社員で、有給休暇と休日出勤の代休を組み合わせて、2週間の長期休暇となったそうです。FIFAが男性を取り上げた2日後、NTT東日本が「休暇とW杯を楽しんでください。上司より」という返答をTwitterで行ったことも注目されました。
またこのとき、NTTグループが推進する「ワークインライフ」という考え方にも注目が集まりました。
「ワークインライフ」と「ワークライフバランス」の違い
「ワークインライフ」と似た言葉に「ワークライフバランス」があります。ここでは、その違いを解説します。
「ワークインライフ」が仕事を人生の一部として捉える考え方であるのに対し、「ワークライフバランス」は仕事と生活の調和を目指します。
2007年に内閣府が定めたワークライフバランス憲章では、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」
内閣府男女共同参画局「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」
として規定されています。
上記憲章を読むとわかりますが、「ワークライフバランス」は仕事と生活を対等に見なす考え方であるのに対し、「ワークインライフ」は仕事はあくまで人生の一部という考え方になります。
「ワークインライフ」がもたらす価値・効果
ここからは、「ワークインライフ」がもたらす価値・効果について解説していきます。
社員のやる気と幸福度がアップ
「ワークインライフ」の働き方を会社が取り入れることで、社員のやる気や幸福度アップにつながります。
これまでは「仕事のためにやりたいこと(人生)を犠牲にする」といったことも当たり前でしたが、ワークインライフでは「やりたいこと(人生)に合わせた働き方」ができるようになります。
人生の目標を第一優先できるようになることで、働く側のやる気や幸福度は自然とアップするでしょう。
会社の生産性アップ&離職率の低下
社員のやる気と幸福度がアップすることで、仕事の生産性もアップすることが期待できます。また、ワークインライフを導入して「自分の人生を優先して働ける会社」になることで、「この会社で働き続けたい」と思う社員はきっと増えるはずです。
少子高齢化など日本全体の課題解決にも貢献
「ワークインライフ」は、少子高齢化や地方創生、分散型社会への移行といった、日本が根本的に抱える社会的な課題の解決にも貢献できると考えられます。
たとえば、「テレワーク」の導入で子育てをしながら仕事ができる仕組みを確立すれば、不安なく出産や子育てができるようになります。また、テレワークで働く場所も自由に選べるようになれば、東京の一極集中ではなく、地方創生・分散型社会もより進んでいくはずです。
キャップドゥー・ジャパンの「ワークインライフ」への取り組み
ここからは、「ワークインライフ」の実現に向けたキャップドゥー・ジャパンの取り組みについてご紹介していきます。
「ワーケーション」の活用
まずご紹介したいのは、キャップドゥー・ジャパンが2020年末頃から行っている「ワーケーション」です。
ワーケーションとは、「ワーク/Work(仕事)」と「バケーション/Vacation(休暇)」をかけあわせた造語で、アメリカからはじまったとされています。「仕事と休暇を同時にってどういうこと?」と思うかもしれませんが、具体的には温泉地やビーチなどの旅行先・バカンス先に長期間滞在し、バカンスを楽しみながら同時に仕事も行うという、新しい働き方です。
キャップドゥー・ジャパンでは、社長森田が率先してワーケーションを行い、これまで九州の指宿や五島列島、直近では北海道でワーケーションを行いました。
また、徐々に社員にもワーケーションが浸透してきており、週末になるとJ2リーグ所属のサッカーチーム「ロアッソ熊本」の応援サポーターとして全国を飛び回っている「渡辺和哉」さんも、キャップドゥー・ジャパン社員として働いています。
特に渡辺さんの事例は、「ワークインライフ」をよく体現していると思います。
キャップドゥー・ジャパンがこれまで行ったワーケーションの様子や、渡辺和哉さんの「ワークインライフ」な働き方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>総集編!6ヶ月間の指宿・五島列島ワーケーションを総まとめ | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
>>ワーケーションで息子との時間が増えた!キャップドゥー・ジャパンの北海道ワーケーション3ヶ月目 | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
>>ロアッソ熊本サポーターとして全国行脚!キャップドゥー・ジャパン社員のワーケーションを紹介 | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
「働きやすいオフィス」づくり
続けてご紹介したいのが、「働きやすいオフィス」づくりです。キャップドゥー・ジャパンは2022年7月に本社を移転し、それをきかっけに本格的に社員ファーストの働きやすいオフィスづくりを開始しました。
仕事よりも人生を優先する「ワークインライフ」においても、毎日行きたくなる「働きやすいオフィス」は、必ずプラスの効果を生むと思っています。
キャップドゥー・ジャパンが実現した社員ファーストの「働きやすいオフィス」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>本社移転から4ヶ月!改めて感じたオフィスの価値と雑談の効果 | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
「テレワーク」の活用
また、社員の育休や出産、介護などのときは、これまで推進していた「テレワーク」を活用していきます。
日本社会の課題の多くは、さまざまな「制約」が生み出していたのではないでしょうか。キャップドゥー・ジャパンでは、「テレワーク」など新しいテクノロジーも導入し、できるかぎり場所と時間の制約をなくし、働く社員の「ワークインライフ」の実現を後押ししていきたいと考えています。
「テレワーク」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>【前編】キャップドゥのテレワーク導入経緯やメリットを大公開! | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
>>【後編】テレワーク導入でわかった課題や注意点とおすすめツール | 株式会社キャップドゥー・ジャパン
「ワークインライフ」実現のための大前提はDX(業務改善)
この記事では、ワールドカップで注目を集めた「ワークインライフ」の意味や定義、導入するメリット、「ワークインライフ」実現に向けたキャップドゥー・ジャパンの取り組みなどについてご紹介してきました。
「ワークインライフ」を実現するためには、テレワークや働きやすいオフィス、ワーケーション制度の導入など、「社員ファースト」で働いてもらえる環境づくりがとても大切です。その環境づくりを行うためには、大前提としてDX(業務改善)が必要です。
DX(業務改善)のご相談はキャップドゥー・ジャパンへ
DX(業務改善)とは、社内の業務を整理し、課題や問題点を洗い出して、その課題をITツールなどを用いて解決していくことを指します。DX(業務改善)を行うことで、業務の効率化につながったり、これまで無駄だった「仕事のための仕事」を無くしたりすることができます。
DX(業務改善)によって組織を最適化し、無駄を無くしていくことで、テレワークや働きやすいオフィスづくり、ワーケーション制度など、「ワークインライフ」を実現するための手段を導入しやすくなります。
「ワークインライフ」実現や、DX(業務改善)の推進について詳しくは、キャップドゥー・ジャパンまでお気軽にお問い合わせください。
なお、DX(業務改善)について詳しくは、以下の記事もご覧ください。